2010年12月29日

イスラエルのナチズムこそ問題の核心(これは反ユダヤ主義ではない)

パレスチナ連帯・札幌代表の松元保昭さんの文章・翻訳文を転載します。イスラエルのパレスチナ人に対する侵略・差別は、ヤマトと米国による沖縄に対する侵略・差別と合わせて考えるべき問題であると思います。

太田光征
http://otasa.net/



イスラエルのナチズムこそ問題の核心(これは反ユダヤ主義ではない)

ISRAELI NAZISM (NOT ANTI-SEMITISM) IS THE REAL ISSUE

By:Khalid Amayreh

2010年11月10日

ハーレド・アマイレイ

イスラエルの狂信的な支持者たちは、道義的な一貫性および正直、誠実を示すどんな真剣な考慮をも無視することによって、狂犬のように振る舞い行動し主張している。

彼らは、こうした振る舞いがまるでこの地上ではなく遠い宇宙で起きているような、ほとんどまったくイスラエル・ナチのような態度で見下ろし監視している。

占領地パレスチナにおける犯罪的な指揮管理およびイスラエルの断固としたファシストにかんしては多くの国々では拒絶するようになっているにもかかわらず、その代わりに彼らは、反ユダヤ主義のように、つまるところ絶えずありふれた日常の事柄に精を出して、こうした派生的な問題に関連づけようと必死になって取り組んでいる。 

じっさい、占領されたパレスチナにおいてその犯罪的な侮辱から注意を逸らすために究極の得体の知れないものとしてイスラエルが利用している、もっと正確に言えば、反ユダヤ主義の問題を悪用していることはあまりにも明白かつ明瞭である。

今週、ユダヤ財団カナダ議員団連合のいわゆる「反ユダヤ主義と戦う議員間連合(CPCCA)」が、オタワで二日間の協議会を開催している。内部情報によれば、見たところイスラエル・ナチズムおよびテロリズムに買収されて魂を悪魔に売り渡した少数のシオニストあるいはシオニズム化した当局者たちが会議の裏に立っているという。ここには、ジェィスン・ケニー、国籍・移民局大臣、イルウィン・コトラーなど、イスラエルで実行されている以外のレイシズム(人種主義)は間違っていると考えているような悪名高いイスラエルの第一人者たちが含まれている。

新しいシオニストの仕事のねらいは、イスラエルへの批判を抑圧しこうした非難を犯罪と見做そうとすることである。

言い換えれば、その協議会はイスラエルのファシズムとテロルをカナダにおいて法律で認めようとしていることになる。言うまでもなく、私たちはレイシズムやアパルトヘイトおよび偏狭に対決するかつての人道的な行動基準からカナダを取り払おうとし、かつ占領地パレスチナにおける醜い実体にもかかわらずイスラエル・ファシズムを信奉させようという幾人かのシオニストの大御所について語っている。 

じっさいカナダ人が、イスラエルが占領地パレスチナでやっていることについて真実を発見するために幾つか意味ある取り組みをするならば、彼らは間違いなくこれら無力なパレスチナ人がイスラエルによってひどく扱われている大方のことは、カナダの人々が大事に守ってきたすべての価値と美徳に相反しているという実相を知ることになるだろう。  

さてイスラエル/パレスチナ紛争において、シオ・ナチ体制の手によって占領地パレスチナの中で進行していることを知らない人々のためには、最近イスラエル政府によって犯された犯罪の幾つかの事例を私に思い出させる。

例1、最近、ユダヤ人入植者の一味はパレスチナ人農民が所有している何千というオリーブの樹々を焼き払ってしまった。頻発する卑劣な蛮行はイスラエルの占領軍兵士の面前で起こっていた。犯人は一人も逮捕されなかった。

例2、極右シャス党の宗教指導者オバディア・ヨセフは、非ユダヤ人(カナダ人も含まれるようだが)は、まさに事実上、ユダヤ人に仕えるために神に創造されたロバであると、最近シャバトの説教の中で語ったと伝えられた。それはこの世でのかれらの主な役割であると、この人気のあるラビは語った。ヨセフはイスラエルで傍流の人物ではない。彼は、何十万という信奉者をもち生存している最も偉大なトゥーラーの賢人のひとりである。

例3、先月、安全省ラビ、シュメル・エリヤーフは、ユダヤ人がイスラエルのアラブ人市民に家を賃貸することを禁止する宗教上の裁定を発布した。この布告は、街中で3人のアラブ人学生に対する肉体的な襲撃を引き起こした。イスラエル政府は、首相ベンヤミン・ネタニヤフがそうしたように沈黙したままであった。これはまさに、カナダのキリスト教徒はユダヤ人にアパートや家を貸してはならないというカナダ・キリスト教界の指導者の要請にしたがう世間の抗議の類を思い起こさせることだ。

例4、ユダヤ人入植者のあるグループが、エルサレムの一つのキリスト教会を燃やした。逮捕された犯人は一人もいなかった。

例5、その同じテロリストと犯人たちの集団は、入植者のアウトポスト(前哨基地となっている違法入植地)を除去するといってイスラエル軍によって始められた対入植者対策への報いとして、パレスチナ人が懲罰されるいわゆる安上がり政策の一部としてヨルダン川西岸各地の多くのモスクを放火した

例6、最新のタルムードの(古代アラム語起源の)ヘブライ語翻訳は、その憎しみに満ちた反キリスト教徒のよく知られているチェスロノウ・シャス(Chesronot Shas)の削除が入っていることが暴露されてしまった。これらの断片の幾つかは、イエスの名を唱える前につぎの呪いを暗誦するようにユダヤ人に勧めている。「かの名を呼ばわるものは永劫の罰を受けるだろう。かの記憶はぬぐい去られるだろう。」 著名なラビの幾人かによれば、イエスはいまも地獄で人糞の大釜の中で煮られているということだ。

例7、最近イスラエル政府は、ユダヤ人国家としてすべての意欲的な非ユダヤ人市民にイスラエルに対する忠誠を誓うことを義務化する法案を承認した。これは、イスラエルの非ユダヤ人市民は本来的に下級の社会的地位をあきらめて受け入れるか、あるいは追放の憂き目に遭うかのどちらかを選択しなければならないということを意味している。イスラエル当局は、イスラエルはユダヤ的かつ民主的な両方の顔をもつ国家だと、いつもの嘘を主張するだろう。にもかかわらず、まっさきに現れるだろう「ユダヤ的」と「民主的」の間にあるささいな対立あるいは不一致があるたびに、それを理解するのにひとはとりわけ高いIQをもっている必要はない。その上、イスラエルが同時にタルムード的かつ民主的であることなど出来るわけがないということを、むしろみんながよく知っている。

例8、最後に、アラブ人なしの土地にするとあからさまに誓言しているユダヤ移民至上主義者のために入植者の各集団ごとに建設する必要から、イスラエルがアラブの土地を盗みつづけているということをあげなければならない。さらにこれは、パレスチナの土地にたいするイスラエルの占領と、アラブ/イスラエル紛争のどんな平和解決の可能性をも阻んでいる入植地の拡大政策とは、国際法の原理に恒久的に従うというカナダと根本的に矛盾するものである。

イスラエル当局あるいは当局の許可によって最近予定通り行なわれた、別の多数の犯罪的あるいは人種差別的行為がなされている。

あいにくにも、イスラエルは人類の諸原理を飛び越えた状態で振る舞い続けている。この傲慢かつ横暴な権力の基本姿勢は、イスラエルが白昼堂々と犯している数々の犯罪のため、責任をもっているカナダや米国のような国々の政府の拒否によってさらに大胆になっている。事実、イスラエルに対するカナダ政府の卑屈な接近方法は、占領した領土に付きものの人権にかんするますますひどい政策を採用するイスラエルをさらにいっそう励ましていることになっている。  

もしこの前のイスラエル協議会の主催者が、真実を認めることにまじめであれば、世界中のテレビ画面に現れるイスラエルの野蛮性は、私たちの時代における反ユダヤ主義の主要な発生源であるということを彼らは理解しただろう。

彼らの仕事のやり方は、殺人、民族浄化、土地の略奪、そして嘘をつくことに基づいていて、その状態を批判することを人々が避けて抑制しようとするため、実際には理解の枠を越えている。おそらくこれは、われわれが生きている現代の寓意を示す象徴なのだ。

最後の検討でいえば、彼らの倫理性の水準が下降するとき諸国家は失敗する。カナダは遅すぎる前に目を覚ますべきである。(松元訳)

原文以下:拙い訳ですから不適切な訳文があると思います。教えていただければ幸いです。http://www.intifada-palestine.com/2010/11/israeli-nazism-not-anti-semitism-is-the-real-issue/

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パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
〒004-0841 札幌市清田区清田1-3-3-19
TEL/FAX : 011−882−0705
E-Mail : y_matsu29@ybb.ne.jp
振込み口座:郵便振替 02700-8-75538 
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posted by 風の人 at 16:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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