2010年12月23日

ヘリパッド予定地フェンス設置工事強行に対する緊急抗議声明

転載します。

太田光征
http://otasa.net/



『やんばる東村 高江の現状』ブログ
http://takae.ti-da.net/e3286661.html

ヘリパッド予定地フェンス設置工事強行に対する緊急抗議声明
転送・転載お願いします。

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 高江ヘリパッド建設に関し、沖縄防衛局は、2010年12月22日早朝午前6時30分ころから午前8時過ぎころまでの間、住民らの抗議を押し切り、約100名もの大量の人員を導入してヘリパッド周辺のフェンス設置工事を強行した。
 ところで、日本政府は、2010年1月、高江住民2名を相手として、通行妨害禁止の訴訟を提起した。この訴訟において、政府は、同年10月1日に開催された口頭弁論期日において、裁判所から主張の特定と立証の補充を求められていたが、これを怠り、同年12月1日に開催された口頭弁論期日を事実上空転させた。
 このような政府の態度は、自ら提起した訴訟における裁判所の釈明要求にしたがわない一方で、訴訟とは無関係に工事を強行するものであって、司法権を軽視するものとして到底許すことのできない暴挙である。
 さらに、12月1日の口頭弁論期日においては、裁判所から、住民らとの対話による解決を促されていたにもかかわらず、今回の工事強行は、住民らとの対話を避けて早朝に敢行されたものであって、対話による解決を放棄するものといわざるを得ない。
 そもそも、同訴訟において被告とされた2名は、平和的に抗議ないし監視活動を行っていたものであり、行き過ぎた行為は全く行なってない。さらに、裁判所から政府に対して主張・立証の補充が求められていることに現れているとおり、同訴訟に提出された資料によっては、政府の請求は何ら根拠づけられないものである。
 結局のところ、政府は、同訴訟を提起することによって裁判の負担を住民側に負わせ、さらに市民に対して様々な萎縮効果を呼び起こしながら、肝心の訴訟においては裁判所の訴訟指揮には従わずに自らは主張立証を怠った上で、訴訟の進行状況とは全く無関係に工事を強行するというものであって、訴訟手続自体を、住民弾圧の道具として利用しようとするものにほかならない。
 われわれは、住民らに対する説明・対話を放棄した工事強行に厳重に抗議するとともに、きわめて不当な本件訴訟を直ちに取り下げるよう求めるものである。

         2010年12月22日

ヘリパッドいらない住民の会
ヘリパッドいらない弁護団
posted by 風の人 at 13:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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