太田光征
http://otasa.net/
(1) 在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)
いま米国では財政難などを理由に在沖海兵隊不要論が高まっています。しかし日本が在日米軍駐留経費負担を提供するのであれば、米国にとって在日米軍基地は事業仕分けの対象になりにくい。
普天間飛行場問題を引きずらせている原因は、日本のこの在日米軍駐留経費負担にもあると思います。
沖縄県議会は最近、在沖米軍の全面返還で経済効果が2.2倍に増加するという試算を発表しました。沖縄が元気になるということです。
辺野古新基地を含め米軍の新基地を建設しなければ、環境を損ねることもなく、日本の元気を保つことができます。
在日米軍基地は日本の元気を削ぐものなので、それを支える在日米軍駐留経費負担はすべて廃止するのがよいでしょう。
(2) 弾道ミサイル防衛(BMD)関連経費
軍事競争には際限がないので、そもそも軍事支出は事業目的に照らして過大になる必然性を持つものでしょう。
空からのミサイルに対応するのなら、海から原発取水口などを狙った魚雷に対処する必要がある…など、軍事的必要性は次から次に出てきます。
また特に米国が先制攻撃戦略を放棄していない以上、ミサイルが防衛目的に限定される保証はありません。
北朝鮮がミサイル開発を進めているのも、日本を対象としたものではなく、こうした先制攻撃戦略を持つ米国を意識してのことです。
米国が北朝鮮を脅すから、在日米軍を抱える日本も北朝鮮から敵扱いされる懸念をもって北朝鮮が日本にとっての脅威になる、したがって米国が日本を守る必要がある、ミサイルも必要だ、というのはおかしなことです。
東京の杉原浩司です。しつこいようで恐縮ですが、ぜひ反対の声を届けて
ください!最後に私が送った「思いやり予算」反対意見の一部(「その他 ご
意見」欄に書いたもの。この欄の記入がなくてもOKです)を貼り付けました。
………………………………………………………………………………
【締切迫る!】
「予算特別枠」パブリックコメントに「思いやり予算」「MD経費」NO!の声を
[転送・転載歓迎/重複失礼]
政府が「予算編成過程の透明化、見える化を進める一環として」、2011年
度予算に設ける「元気な日本復活特別枠」の配分を決める「政策コンテス
ト」の意見募集(パブリックコメント)の締め切りが19日(火)17時(必着!)
と迫っています。
「元気な日本復活特別枠」に関するパブリックコメント(意見募集)
http://seisakucontest.kantei.go.jp/index.php
[防衛省の要望中の]
★「在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)」約1859億円
★「弾道ミサイル防衛(BMD)関連経費」約1166億円
併せて約3000億円を超える(!)巨額の血税を要するこれらの事業は、
「元気な日本復活」とは真逆の「属国日本&沖縄差別継続」予算です。
ぜひ反対の声を届けてください!
<ユーザー登録さえすれば、後は選択肢から選ぶ形式が基本で、簡単です>
【期限は19日(火)17時まで 必着です!】
↓
※ユーザー登録・ログインが必要です。
(1)防衛省の要望項目
http://seisakucontest.kantei.go.jp/project/list2.php?t=25
をクリック
(2)事業名をクリック
(2501番 在日米軍駐留経費負担、2502番 弾道ミサイル防衛関連経費)
(3)開かれた画面を見て(画面が開かない場合は、枠の右上「新しいウィン
ドウを開く」をクリック」)「この要望についての意見を提出する」をクリック
(4)意見を記入して送信
…………………………………………………………………………………
在日米軍駐留経費負担は「思いやり予算」と呼ばれ、日米地位協定に何
ら根拠を持たず、地位協定に違反しています。違反を覆い隠すため「思い
やり」という呼称が持ち出されました。1978年度の支出開始以降に続いた
拡大解釈が限界に達すると、87年度には特別協定を締結。同協定は「暫定
的な措置」とされながら、20年以上にわたり延長が繰り返されています。
この32年間で約6兆円に迫る血税が投入され、日本の負担額は米国の「同
盟国」の中で抜きん出て突出しています。
日米安保条約に基づく在日米軍の日本駐留は、「日本と極東の安全」確
保のためとされていますが、実際の運用にはそれをはるかに逸脱し、在日
米軍の作戦範囲は完全にグローバル化しています。それは、とりわけ在日
米軍が集中する沖縄での軍事訓練の実態を見れば明らかです。北部訓練場
等における訓練の中心は、アフガニスタンやイラクでの軍事作戦を想定し
たものです。米国は「思いやり予算」に支えられて、国際法に違反する戦
争を繰り返してきました。私たちの血税がこうした違法かつ非人道的な戦
争を支えていることは、本当に恥ずべきことです。「思いやり予算」を通
して、爆弾を落とされる人々や基地被害を押し付けられる沖縄をはじめと
する基地周辺住民への「加害者」の位置に留め置かれていることに、私は
耐え難い思いを禁じえません。
民主党が野党だった2008年当時、特別協定の5回目の延長に反対したこ
とにより、協定は参議院で初めて否決されました。その民主党が政権を担
っているにも関わらず、今年度予算では「思いやり予算」とSACO関係
経費、米軍再編経費を併せた米軍関係経費は、過去最高の3369億円に達し
ています。民主党政権の取り組みは明らかに不十分と言わざるを得ません。
マイヤーズ元米統合参謀本部議長は「思いやり予算」について、「劇的
に減らされれば、日本での駐留に影響が出るかもしれない」(8月17日、
朝日)と述べています。恫喝にも等しいこの発言は、裏返せば「『思いや
り予算』があるから日本に駐留しているのだ」というものであり、在日米
軍の日本駐留が米国の自己中心的な動機に基づいていることを示していま
す。「血税で米軍の海外での違法な戦争を支え続ける」歪んだ日米関係を
今こそ根本的に見直すべきです。駐留経費負担の全額削除を強く求めます。
杉原浩司
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