2010年09月07日

定数削減でも身の切りようがない――2010参院選結果分析(4)

2010参院選――結果分析
http://kaze.fm/wordpress/?p=309
定量的な国会定数論――国会議員数は増やすべき
http://kaze.fm/wordpress/?p=310

「国会議員」はしきりに身を切りたがっています。消費税の負担を求めるのには身を切る必要があると言いながら、沖縄に米軍基地の負担を押し付けるのに身を切るべきだなどという主張は出てこない。菅直人首相は「(沖縄の)長年の過重な負担に対する感謝の念を深めることから」と述べ、身を切るどころの覚悟ではありません。

この落差は沖縄に対する差別とともに、「身切り論」がでまかせであることを示しています。

そもそも、定数削減で比較大政党の現職議員が身を切ることはありません。

新人議員は衆参両院で計278人なので、総定数の38.5%を占めます。選挙ごとに新人議員の当選者数は異なるでしょうが、これが一応の目安となるでしょう。自民公約のように衆参で計3割削減したとしても、新人の擁立者数を減らせばよいだけだから、比較大政党の現職議員が身を切ることはないのです。

衆院で180議席、参院で142議席減らすというみんなの党の案なら身を切ることも可能でしょうが、新党改革の半減案とともに正気の沙汰ではありません。参院の第一種常任委員会の定数がわずか9人以下となり、
まともな委員会審議ができなくなるからです。


太田光征
http://otasa.net/


以下、賛同募集中の声明・アピールです。

共同声明「国会議員の定数削減に抗議する」
http://kaze.fm/wordpress/?p=276
声明「小選挙区と二大政党制に批判を」 http://kusanomi.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-5344.html
緊急共同アピール「国会議員の比例定数削減は民意を無視する民主主義の破壊です」
http://www.annie.ne.jp/~kenpou/seimei/seimei135.html
posted by 風の人 at 15:57 | Comment(0) | TrackBack(1) | 一般
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Tracked: 2010-09-14 07:53