2010年07月08日

トヨタ選挙と二大政党制

AERAの記事『民主党とトヨタ選挙』は二大政党制の怖さを実例でよく示していますので、ご紹介したいと思います。

AERA - 民主党とトヨタ選挙
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20100705-01-0101.html

トヨタと関連会社の組合員から成る全トヨタ労連が、組合員向けに投票案内「投票所でさりげなくキメる!オトナのための投票お作法ガイド」を情報誌の最新号に掲載しているとのことです。

「お作法その五」で比例代表用の投票用紙に「オトナは候補者の名前を書くべし」とし、「お作法その六」で「投票済み証」を「オトナの証」として投票所からもらって職場委員に提出するよう勧めています。比例区では民主党からトヨタ出身の直嶋正行経産相が立っています。

豊田市の投票所は事情を分かっているので、投票済み証を山積みにして用意しておく。

以上はトヨタ労組の話。トヨタ本体の方は日産自動車出身の自民党比例区候補、保坂三蔵氏を支援し、保坂氏本人も自動車業界のために動くことを強調しているといいます。

民主と自民というたった2つの政党を押えれば業界に有利な政治を期待できるわけで、二大政党制は特定分野を聖域化する場合に都合のよい政治体制です。特定分野での事業仕分けを許さない。

民主党には自動車族以外にも、派遣企業から支援を受けている派遣族、電力会社出身の原発族などが多い。武器輸出で軍事族も増えてくるでしょう。

ろくでもない国会議員を排除したいからといって定数削減してみても、二大政党に族議員が集中していては、ろくなことになりません。


太田光征
http://otasa.net/
posted by 風の人 at 00:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック