2010年06月06日

内閣総理大臣 管直人様:岡田外相と北沢防衛相の留任はいただけません

内閣総理大臣 管直人様

新閣僚などの顔ぶれが伝えられていますが、あなたが岡田克也外相と北沢俊美防衛相を留任させる意向だということに驚いています。

岡田外相は4日、普天間問題で「完全に沖縄側の理解がないと前に進まないということではない」と明言し、先の日米合意に盛り困れた8月中の工法等の決定を強行する姿勢を明確にしたと言えます。さらに沖縄県民が政府方針に反発していることについても「当然、反省すべきところはたくさんある。期待感を非常に高めてしまった」と、検討違いな反省をしています。

北沢防衛相も5日、シンガポールでゲーツ米国防長官と会談した際に、日米共同声明について「次の内閣でも間違いなく、国と国との約束として引き継いでいく」と語り、沖縄県や鹿児島県などの民意を無視する態度を固めた模様です。

来る参院選で貴党が勝利といえる状況を作り出すことができたとしても、直後の8月に沖縄と鹿児島に対して基地の無理強いを強行すれば、また支持率を急落させ、2人目の迷走首相となる可能性が大です。

鳩山首相を迷走首相に仕立てた張本人である岡田外相と北沢防衛相を留任させることは、あなたにとって致命傷となります。

また貴党の国会対策委員長に樽床伸二衆院環境委員長を充てる意向であるとのことですが、これも非常に問題です。樽床氏は代表選で衆院(比例区)定数の80削減が「一丁目一番地」であると喝破し、国民主権の根っこを切崩すとあからさまに主権者に宣戦布告した方です。

あなたは小沢幹事長の影響力を削ぐ方針であるかのように報じられていますが、樽床氏が国対委員長になれば、官僚答弁禁止を狙う国会法改定と、それによる小沢氏独自の解釈壊憲が促進され、ここでも主権者の重大な拠り所が破壊されると危惧しています。

貴党は小さな個別の政策で評価できることを進めてはいても、放送業務に総務相が政治介入できるよう放送法改定を進めたり、民意を反映しない選挙制度で選出した地方議会議員を行政職トップに起用できるよう地方自治法の改定を検討したりと、民主主義の制度的土台を切崩す方針で一貫しています。

今回の代表選で樽床氏を推薦した国会議員には小沢派が多いとされ、この放送法と地方自治法の所管大臣である原口一博総務相も小沢氏に近い方です。小沢グループ・一新会の松木謙公事務局次長は3日、代表選について「原口一博総務相には待望論もある」と語っています。

民主党における民主主義破壊の中心はやはり小沢氏とその周囲であり、あなたはそうした人間を閣僚や党要職に就かせようとしていることになります。小沢氏が静かになる?代わりに。

以上のように、あなたが進められようとしている人事は最悪です。再考をお願いします。


太田光征
http://otasa.net/
posted by 風の人 at 02:53 | Comment(0) | TrackBack(1) | 一般
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Tracked: 2010-06-06 06:45