2010年01月31日

【2/27】三井マリ子さん著作の読書会

田口房雄さんの依頼でお知らせします。

太田光征
http://otasa.net/


『三井マリ子さんの著作による読書会』

日時:2010年2月27日(土)13:30〜16:30
場所:柏市中央公民館5階和室
  (04−7164−1811)
題材:『男を消せ・ノルウェーを変えた女のクーデター』
(毎日新聞社刊。事前の購入、読了は不要です)
参加費:無料
主宰:田口 房雄(090-2445−6111)

*詳細は、私のウェブサイト http://fusao.jp/ をご覧下さい。



「男女平等と福祉の国 ノルウェー」(09年10月17日 「みどり千葉」セミナー)
    
―三井マリ子さんによる講演会とその著作から、私が考えたこと―
 (田口 房雄/「開かれた議会をめざす会」) 

私は、左記に示したノルウェーの基本的な社会制度を、日本でも今後10年間かけて順次、採用していくことを提案します。「少数意見も含めた民意と男女構成比率を反映した議会や行政運営をめざす」という基本理念(私の考えるところの絶対善)が必要であり、そのためにノルウェーの社会制度を日本で実現するべくロードマップを作ることが今、強く求められると考えています。

・ 公的機関が4名以上の構成員を置く委員会、審議会、評議委員会などを選任するときは、それぞれの性が40%以上選出されなければならない(男女平等法21条)
・ 公営・私営大企業の会社役員会に、両性が少なくとも40%いなければならない。法律に定める年限までに実行しない違反企業には、株式上場廃止処分も辞さないとする。
・ 国会や地方議会議員選挙は比例代表制にする。投票用紙は事前に持ち帰りが自由、各政党が投票用紙に記載した立候補者名簿に対し、削除、3ポイントまでの加算、他政党の立候補者を他の投票用紙に移行して追記入できるなどの投票方法とする。
・ 市議会議員はボランティアで、フルタイムの給料を得るのは議会選出の市長のみ。国の内閣にあたる地方議会の最高執行部の理事たちも、大都市以外では無給。地方行政の権限は、市長に集中しない。
・ 選挙の前になると、高校では政党関係者を招いて生徒たちとの公開討論会を行い、模擬投票を実施。結果は校内で公表されるほか、マスメディアによって全国に報道され、国民の注目を浴びる。

ノルウェーでは、正社員間での格差が100対85でありながら、09年9月の総選挙における最大の争点は、「男女賃金格差の解消」。一方、日本では100対66であっても、大問題とはなりません。世直し改革はここから出発するべきなのです。これらの制度をまず実現させた後に、重要な個別の政策については熟議をして遂行するようにすればいいのです。

しかし、国会議員に占める男女比の格差が著しい我が国においてはまず、緊急の是正措置として、次期の参議院議員と衆議院議員の選挙に限って比例区の立候補者を女性だけに割り当てる法律を定めたらいかがでしょうか?ノルウェーの場合は、先の三番目に示したように市民一人ひとりの考え方を生かすことの出来るような投票制度(ヨーロッパでは決して珍しくない制度だと三井さんは指摘しています)があったからこそ、三井さん著作のタイトルともなった『男を消せ』という運動が可能でした。

私が皆さんに最も訴えたいことは、ここに示したような「世直し方法論の転換」なのです。男性中心社会を改めることが、何よりも先決です。それを皆さんにも納得して頂こうと、日本とノルウェー、その違いをお話します。左記の読書会に、ぜひご参加をお願いいたします。
posted by 風の人 at 22:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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