池邊幸惠@西宮 平和のピアニスト
わたしたち平和を願う市民の闘いはこれからはじまります。
私たち平和を願う市民が確かな明るい未来に向けて大きく飛躍できるために、今こそ仲間たちと協力しあって、一人一人が一歩も二歩も踏み出すべき時がきています。 みなさん、明るく平和な日本に向かっ
て、戦争のない世界をめざして、ともに手をとりあって進んでいきましょう。
世間はこのたびの衆議院選挙で、<政権交替できた>と沸いています。たしかに戦後以来の自民党独裁政権をとうとう倒せたのはすばらしい成果です! これは、民主党にそれなりの力がついてきて、もはや自民党は賞味期限切れだと国民が見限ったからでしょう。
もう一つの成果は「わたしたちの手で政権は変えられるのだ!」と国民が実感したことです。これはほとんどの日本国民にとって初めてともいえる体験でしょう。そう、政権は望めば自分たちで変えれるのです。この達成感もまた今回のすばらしい成果といえましょう!
しかし、この民主党大勝利の結果は国民の多くに自民党に替わる受け皿が民主党しかみえなていなかったといえましょう。それは大手マスメディアが他の政党を隅に追いやってしまい、みなの目を民主党だけに向けさせ、アメリカ的な二大政党制こそが民主主義だと錯覚させようとする悪意を受けてそのように動いていたせいだと思われます。それに、平和を願う多くの市民たちにとって、その思いを受けとめれて信頼できる政党や確実な平和候補がいなかったということもあるでしょう。
ところで、今回の政治劇は、本当に<政権交替>といえるものでしょうか、“ちょっと待って”と私は言いたいです。まして“無血革命”といえるものでしょうか。本当に<政治のあり方>を民主党は根底から変えれるのでしょうか。ほんとうに今の政治を根本から<構造改革>ができるのでしょうか。というのも、はたして民主党のうち何人が、私たち窮乏に追いやられている庶民の視点に立てれる人でしょうかということです。
鳩山氏はそれこそ政治家一族と大企業の重ねどりのプリンス、岡田氏も大企業・大店の申し子、小沢一郎氏も自民党と同様の政治献金にまみれた旧態依然の政治家であることが周知の事実です。そして戦争を知らない若手議員はネオコン、新自由主義に毒されている人たちが多いのに、何故彼らがわたしたち多くの市民の代表みたいにして安定多数がとれたのでしょうか。それは、なにより選挙を前に私たち選挙民を持ち上げるポーズからの錯覚です。以前の郵政解散のように、またまたわたしたちはマスゴミを通じてアメリカのプロバガンダに踊らされだまされてはいないでしょうか。今、わたしたちは冷静に次なる支配者たちの裏にある真のねらいを見抜くべきだと思います。
しかし、今回新人がたくさん当選しました。その中には確かな一般市民^^もいるでしょう。ですから今後わたしたちは、“市民革命”の理念と信念を新たにして、かれらが、軍拡や戦争に向かう民主党に染まらないように働きかけるのを私たち真の平和を願う市民の活動の一つしたいと思います。彼ら新人がわたしたち一般市民の庶民の代表になるように働きかけて彼らを真にわたしたちの代表になるよう育てていかねばならないと思います。それは、巷においても同様です。わたしたちは、真の平和候補になれる人材を各地で見つけ応援して育てていくべきだと思います。
そもそも自民党の成り立ちは、占領国アメリカの傀儡としてつくられた政権で、独立独歩の判断力のないままにアメリカの言うなりの政権でした。ですから、これだけまじめに頑張れる国民をもちながら、現在のようなわたしたちにとって悲惨な事態にまでなったのです。それはまた、それら政治の巨悪・腐敗に気づかず、あるいは気付きながら許してきてしまったノンポリで平和ぼけしてきていた私たち多くの市民の責任でもあります。
自民党政権は、戦後60年の長きにわたって、国としてのさまざまな戦争責任もとらないままに、憲法をないがしろにしながらきて、とうとう国民に責任と義務を無理やり脅迫まがいに押し付ける(改憲新憲法草案・裁判員制度しかり)新憲法草案を提出して改憲に、いえいえ、戦争を反省し平和を願う国のあり方を根本から変えようとする<新憲法制定>の暴挙にでたのです。まさに驕る平家久しからずです。そのような無理無体・独善がゆるされるはずがありません。
この自公政権の非情さゆえに、人生と生活を破壊された人々が、どんなに多かったかは、このたびの選挙結果で推して知るべしです。それと今、わたしたち日本は、世界支配のために世界の人口を削減したがっている、戦争をして兵器を売りたがっている死の商人たちのいいカモになっています。なにしろ、強盗団アメリカの言うなりに踊らされていね政治状況ですから、日本の資産、国民の血と汗と涙の結晶である資産はどんどん略奪される一方です。ですから今、日本はもっともっと疑い深くなって世界のみえない裏にまで目を向け、よく考えて、真の国民の幸せはどこにあるのかを真剣に考えてゆくべき時なのです。
しかし、今回の<政権交替>といわれるものは、私たち自身の“市民による政権”に向けて、ようやく一歩踏み出せる出発点だといえるでしょう。ですから、私たちは、その先をしっかりと見据えてゆかねばなりません。つまり今の民主党は、じつは私たち市民の声に裏打ちされた受け皿とはいえない、表面の絵柄は違っているようでも裏を返せば、結局自公政権と同じU.S.A.の印がおしてあると私には思われるのです。だから、みなさん、今は民主党のお手並み拝見で、今かれらにできることをせいいっぱいしてもらい、それなりに応援していこう、しかし、彼らが早晩「角隠し」をはずす時にそなえて、わたしたちはしっかりとした受け皿づくりを今こそ急ピッチでつくっていかねばならないと思うのです。
ですから、わたしたちが、今、一番闘うべき相手はどこでしょうか。それは、何よりこれまでのわたしたち自身なのです。国がこんなひどい事態になるまで黙って許してきてしまった私たち自身の姿勢です。それは今回の民主党一人勝ちへと簡単に針が大きく振れてしまったり、北朝鮮が脅威だと煽られて田母神現象へ核武装へと向かってしまえるその軽薄さなのです。それは政治的・歴史的な真実を見抜く目と耳と判断力がまだまだ足りないといえましょう。そしてこの経済危機をひきおこされ路頭に迷うまで追い詰められているわたしたちの多くが、政治をしっかりと見つめ判断力を養う、それを身につけていくことが、これまでの、私たち国民の無知と無恥、政治への無能を許すことになるでしょう。
たとえば、戦争好きで自衛隊を軍隊にしたがっている田母神さんや多くの国会議員たちは、(自公政権の時には、75%が改憲を標榜していました、まさに危機!)自衛隊は『皇軍』であるという意識がいまだ抜けていないのです。いざ有事になれば、市民は<国家の秩序と公益(自民党新憲法案)>のため人権を家をいのちを踏みにじられ、蹴散らされる運命にあるのです。今の自衛隊の精神は戦前の皇軍の軍隊と何ら変わっていないといってもいいでしょう。
ですから、ここで軍縮平和に向かわずそれら田母神現象を許す方向に向かうことは、現憲法の戦争をしない精神にもとるゆゆしき事態なのです。あれだけの多くの命(アジア2000万人、日本人400万人)と多大な犠牲で贖い獲得した現平和憲法の民主主義と平和主義を地に落とし、国民主権と基本的人権の擁護を泥まみれにすることなのです。
ですから、わたしたちは自分自身のためにも、子や孫の未来のためにも、これから始まる平和への闘いに決して負けるわけにはいきません。
今私たちは、しっかりと過去から正しく学び平和な未来づくりへとそれを生かしてゆかねばなりません。そして今、国会を中心に田母神たちが起こしている火事を全国的に消してまわり、あらためて平和立国日本へ向えるよう市民の意識を広げるために、気がついた一人一人が平和にむけてあらゆる努力をしてゆくときなのです。
わたしたち平和を願う市民の闘いはこれからがはじまりです。
来年の参議院選挙と、国民投票の有無に向けて、わたしたち平和を願う市民は、ともに協力しあってどのように動くべきかをよくよく検討しながら、そのなかで自分は何ができるかをしっかりと考えていきたいと思っています。
私たち平和を願う庶民が、確かな未来に向けて大きく飛躍できるためにも、わたしたちは小異を認め合いながらも平和への思いを同じくして、多くの仲間やグループと協力しあって、一人一人が一歩も二歩も踏み出すべき時がきています。
さあ、みなさん! 平和で明るい日本に向かって、戦争のない世界めざして、ともに手をとりあって進んでいきましょう!
池辺幸惠@西宮 http://yukichan.cc
【一般の最新記事】
- 立憲民主党:経済秘密保護法案は廃案に
- ガザ・ジェノサイド:国連総会決議377号..
- 立憲民主党御中:ガザせん滅作戦の即時停止..
- 立憲民主党御中:長射程ミサイルの容認は撤..
- Fwd: [uniting-peace:..
- 【署名】ウクライナの平和主義者ユーリー・..
- 【講演会動画】作られる台湾有事(講師:..
- 立憲民主党:軍需産業強化法案(防衛生産基..
- 小西ひろゆき議員の参院憲法審査会筆頭幹事..
- 敵基地攻撃能力=先制攻撃能力には反対を
- 経済安保法「基本方針案」のパブコメ(20..
- 【沖縄県知事選2022】玉城デニー氏のさ..
- ウクライナ危機:日本の国会とメディアは情..
- ウクライナ危機:安保構築の提案なき侵略戦..
- 市民運動の一環ないし前提としてのパソコン..
- 2022年名護市長選の重大な争点:旧消防..
- 2021年衆院選:比例区選挙における死票..
- 2021年衆院選:立憲民主党は比例区で自..
- 2021年衆院選:共・社への野党統一選挙..
- 2014年衆院選から2021年衆院選にか..