2009年05月20日

市民のML(CML)が開設されました

みなさんにご参加をお願いしていましたCML(Civil mailing list/市民のML)が本日午前9時をもって正式に開設しました。

以下、CML発起人委員会発の同ML第1号投稿記事のうち(1)市民のML(CML)開設の辞、(2)CML呼びかけ人、(3)CMLの利用案内、をご案内させていただきたいと思います。

CMLご参加の方法、投稿方法等は(3)CMLの利用案内にある「CMLメーリングリストの総合案内ページ」
http://list.jca.apc.org/manage/listinfo/cml
をご参照いただければ幸いです。

みなさんの多くのご参加とご投稿を期待しております。


東本高志@大分
taka.h77@basil.ocn.ne.jp

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(1)市民のML(CML)開設の辞(発起人委員会)
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 本日の5月20日午前9時をもって市民のML(Civil mailinglist/CML)が開設されました。

 CML(市民のML)は、この市民のMLが、日本および国外における平和、反戦、環境、労働、ジェンダー、人権や市民的な権利、社会的なマイノリティーの権利などのために活動しているさまざまな市民運動、社会運動、民衆運動や体制的あるいはメインストリームではないオルタナティブな情報発信・情報交換の場として広範な草の根市民に支えられ、活用される公開型の横断的なネットワークづくりをめざします。

 CMLは、やはり草の根市民のメーリングリストとして13年間に渡って、平和、反戦、環境、労働、ジェンダー、人権などの分野で活動する市民の情報発信・交換の場となってきたAML(オルタナティブ運動メーリングリスト)の閉鎖にともなって、同メーリングリストを再構築するために発足したという側面を持っていますが、旧AMLでは環境系やジェンダー系の情報は必ずしも多くはありませんでした。CMLは、そのような情報の今後の活発な発信にも期待します。また、旧AMLと同様に国内だけでなく、海外からの情報、あるいは海外への情報発信なども積極的に扱っていきたいと考えています。

 ただし、CMLへの投稿・情報のジャンルは問いませんが、たとえ市民運動や草の根の運動であっても、民族差別やナショナリズムを煽ったり、人々の人権を侵害するような情報発信にCMLは場を提供しようとするものではありません。

 小さくてささやかな発信がやがて社会変動の大きな起爆剤になるということがあります。

 かつてユダヤ人精神分析学者のE.フロムは、「社会的性格」(social character)という概念を用い、ナチスを熱狂的に支持したドイツ国民のいわゆる市民(庶民)性の問題と社会変動のダイナミクスの関連について分析したことがあります。

 ドイツの労働者階級や下層中産階級の人びと、いわゆる市民(庶民)が、なぜナチズムのイデオロギーを支持し、自発的に服従したのかを問う中で、彼は、「社会的性格」という概念に想到しました。フロムによれば、社会的性格はひとつの集団の大部分の成員がもっている性格構造の本質的な中核であり、それが社会制度の期待矛盾するとき、社会制度に対する反発と対立を引き起こし、社会変動の起爆剤となります(『自由からの逃走』1941年)。ナチス・ドイツの誕生は、たしかに世界に大きな負の社会変動をもたらしました。

 しかし、その起爆剤は、マッチ一本のような小さな意志で十分なのです。その小さな意志はやがて燎原を焼き尽くすまでに広がっていくということがあります。

 かつて、私たちの国においても、小さな意志が社会変動に結びついた事例がありました。ペリー浦賀来航の年嘉永6年(1853)。南部領農民3万人が「小○(困る)」の莚旗を立ててお上に昂然と逆らった百姓一揆がそれです。なぜ、南部領農民3万人は立ち上がったのか。まずはじめに弘化4年の御用金の重課に喘ぐ百姓たちの困窮の極みの果てということがありました。次にその土地の長老(おさ)たちの私心を捨ててお上に直訴するという小さな意志がありました。「彼らは秩序ある統制をもってついに弘化4年の御用金の重課をはねのけ、一揆の目的を貫」きました(大佛次郎『天皇の世紀』)。わが国の徳川封建体制の終焉を予兆させるできごとでした。

 私たちの国には社会総体の運動としては目立たない形ではあっても、これまで民衆の情報発信・情報交換を目的としたメーリングリストがありました。いま、私たちは、その志を継承し、さらに広範な市民運動の横断的なネットワークを再構築するために一歩を踏み出しました。草の根の市民にとって、暗がりの道を照らす一条のあかりのようなメーリングリストづくりを私たちは志します。小さくてささやかな発信がやがて社会変動の大きな起爆剤になることもある、ということを私たちは信じたいと思います。

2009年5月20日
市民のML(CML)発起人委員会
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(2)CML呼びかけ人
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青柳行信 在野真麻 伊藤孝司 Esaman 大津留公彦 大山信一 小川みさ子 
長内経男 長船青治 加藤和博 木村雅夫 楠正昭 小池/パンチョ 坂井貴司 
酒井信 関口明彦 高田健  鷹嘴  田口敬三 田口弘子  田中宏治  たぬ涼  
田場暁生 寺尾光身  寺町知正  冨田杏二  豊田義信 永井俊策 中田妙佳  
南雲和夫  仁井谷明  林田力  東本高志  平野慶次  二見孝一  藤谷英男 
前田朗  前田純一 増田都志美  増田都子 まっぺん  毛利正道  八木隆次  
薮田徹  山崎久隆  横田英明 
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*呼びかけ人のハンドルネームの使用について
1.呼びかけ人は住所、氏名を明確にした上でハンドルネームの使用を希望しています。私たちは呼びかけ人のその希望を尊重したいと思います。
2.上記のハンドルネームは私たち旧AML読者にはなじみのある「名前」です。ハンドルネームの使用は本名の掲載よりも読者には誰が呼びかけ人になっているかわかりやすいという側面もあります。
3.本名を名乗ることがご本人の今後の活動の支障になる場合も想定されます。CMLはあくまでも非体制的、非メインストリームとしてのMLですからその辺の事情も考慮しました。
4.発起人委員会として責任を持って呼びかけ人応募者の住所、本名を確認した上でのハンドルネーム記載です。ご理解いただければ幸いです。
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(3)CMLの利用案内
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CMLメーリングリストの総合案内ページは 
http://list.jca.apc.org/manage/listinfo/cml です。

CMLへの投稿は mailto:cml@list.jca.apc.org 宛です。

CMLはJCA-NETの公開メーリングリストとして運用されます。
web上で過去のメールが誰でも閲覧できます。
保存書庫(アーカイブ) http://list.jca.apc.org/public/cml/

投稿される際に他への転載やweb上での公開を避けたい場合はメール本文に「転載*禁止」または「転載*不可」の4文字を入れてください。メールシステムはこれらの4文字が連続していた時に、アーカイブへの転載を中止します。(「転載*禁止」または「転載*不可」としているのはこのメール自体がアーカイブに残るようにするために挿入していますので、実際に利用する場合は*を除いた4文字にしてください)

配信数が増え続けることも考えられます。それを負担に感じる場合は、纏め読みの設定でメールの本数を減らすこともできます。また配信停止設定をしてweb上で閲覧することが可能で、この場合投稿も可能です。これは会員オプション設定ページ 
http://list.jca.apc.org/manage/options/cml/
で可能です。会員オプション設定ページでは、その他に「パスワードの変更」などが可能です。このページにアクセスすると「エラー: アドレスが入力されていません」との警告が出る場合がありますが、その場合にも登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインボタンをクリックすれば個人設定ページにアクセスできます。なお、パスワードを忘れた場合は「パスワード備忘通知」をクリックしてください。登録アドレスにパスワードが送られてきます。

CMLの参加者(登録者)のリスト(名簿)は一切公開しません。

その他利用に関してのお問い合わせなどは管理アドレスにメールで問い合わせてください。
管理者 mailto:cml-owner@list.jca.apc.org
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posted by 風の人 at 12:36 | Comment(1) | TrackBack(1) | 一般
この記事へのコメント
以下のブログで「たかしズム」という方が「ネトウヨ」を罵倒しています。軍国主義や民族差別はあってはならないことですが、平和主義の立場から見て、このような不用意に挑発的で、好戦的なブログもまた、遺憾です。「たかしズム」というお方はどのような人柄なのでしょう。みなさんはどのようにお考えになりますか。

たかしズム「ネトウヨ、バカウヨ、ネット右翼、恥さらし、売国奴、日本の恥」を語るための、たかしのブログ
ウェブにはびこるネトウヨどもを滅多切り!
http://takashichan.seesaa.net/
Posted by 網野さん at 2010年02月27日 15:20
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Excerpt: 09年5月10日 水曜日  憂楽嘲(ごまめの翁)ブログの目次 1・朝日新聞5P政治面{/arrow_r/}(ここからお入り下さい) 2・日本の悪は組織ぐるみが多い気がする{/arrow_r/}(こ..
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Tracked: 2009-05-20 17:58