2009年04月16日

次の総選挙は自民党が勝利する・・・・

              櫻井 智志

次の総選挙は、自公政権が敗北して下野するという見方

があります。しかし、あえて極論を言えば、私は、次の

総選挙は、自民党が勝利すると思います。



それは、願望とは相反する内容ですけれども、完全に麻

生政権が倒れて民主党中心の野党政権ができそうな局面で、

「小沢氏秘書起訴クーデター」を仕掛けられました。



かつて、戦後に革命前夜といわれた2.1ゼネスト決行

という刻にアメリカ占領軍の強権発動によって、ゼネスト

は中止においこまれました。松川事件などでっちあげの謀

略事件が発生して、日本共産党や階級的戦闘的労働組合運

動は弾圧のうきめを見ました。



 私が、社共を支持しながら小沢民主党への共産党からの

批判を批判するのは、総体的に野党勢力に上げ潮な時に、

あっという間の小沢氏秘書問題で冷や水を浴びせかけるよ

うな事態となったのは、そこに謀略的要素が強いと見たか

らです。

 汚職とか金権腐敗とか、そのような題目の批判は、もし

かしたら、小沢氏や自民党の森元総理、尾身元閣僚、二階大

臣などあてはまるかもしれません。しかし、今回の問題はそ

のようなことを最大の焦点としているわけではない。

むしろ、おおきな枠組みは、与党麻生自公政権の屋台骨がぐ

らぐら揺るいでいる真っ最中に起きました。私は、戦後政治

史における支配層危機における謀略的な要素の国策捜査と考

えます。

 

自民党は、少なくとも、大きな壊滅的危機を脱しました。

あとは、自民党の枠組みを残しつつ、政界再編成という名

の反動勢力糾合によって、若干の位置変動をはらみつつ、ア

メリカの従属的国家として、次々に軍事的膨張と経済の軍事

化の深化とが進んでいくきことでしょう。

このような転換点で、枠組みとしての「小沢民主党」を野党

全体の象徴として、国策捜査を批判し、押し返すだけの政治

的構想力の欠落した政治戦術を選択したことは、民主党をも

含めて情け無いことです。



なにが問題か。究極の眼目を見失うと、政界浄化を叫び清

潔政治を唱えても、まるで戦局の判断を見失って、王将を見

殺しにして、飛車角を大切にするへぼ将棋士と変わらなくな

ってしまいます。



国民全体では、国民見殺しの自公政権に、中小市町村で相

次いで自公批判の選挙結果もつづいています。自民党の総選

挙には、アメリカ外交軍事政策の期待がかかっています。こ

れからの政局は、さまざまな駆け引きと権謀術策が見られる

ことでしょう。



なにが根本か。鋭く問われる情勢の始まりです。


posted by 風の人 at 20:15 | Comment(2) | TrackBack(0) | 一般
この記事へのコメント
旗色の悪い民主党様へ
日頃の宣伝に傘に民主党ロゴいれを
Posted by 傘ピタ at 2009年04月16日 20:53
なんで日本人はこの文章のように先を読んで考えることが出来ないのか?アジアに民主主義は無理?
Posted by とり at 2009年04月18日 06:25
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