2009年04月09日

9の日ハンスト終了報告 と ガンジー と 世界共和国

4月9日、8:09am、24時間9の日ハンスト終えました。

ちょうど、マガジン9条で中島岳志さんが
ガンジーについて語っていたので、
読んでいます。
http://www.magazine9.jp/interv/nakajima/index2.php

「柄谷行人さんと議論したときにも、「9条がベタなレベルでの理念として実現できるとは思ってもいない」という話になりました。しかし、それを統整的理念として掲げることによって、現実を批判し続けるための指標にできるのではないか、と。そのような方向に向けて、永遠に努力し続ける営為こそが重要なのではないか、ということです。それがおそらく今の9条の持つ可能性であり、意義かもしれません。」

ちょうど知人から薦められて、
柄谷行人『世界共和国へ』岩波新書、2006年を
読み終えたところでした。
長くなりますが、一部紹介させて頂きます。

(122ページ)
「議会制民主主義とは、実質的に、官僚あるいはそれに類する者たちが立案したことを、国民が自分で決めたかのように思いこむようにする、手の込んだ手続きです。」

(143ページ)
「無益というよりむしろ有害な技術の革新や商品の差異化も、資本が存続するためにこそ不可欠なのです。」

(153ページ)
「産業資本は、あくまで商品交換の原理を貫徹しつつ、剰余価値を得るというシステムです。旧来のような「階級闘争」では、それに対して対抗することはできないのです。」

(156ページ)
「資本は生産過程におけるプロレタリアを規制することができるし、積極的に協力させることもできます。これまで生産過程におけるプロレタリアの闘争として(政治的に)ストライキが提唱されてきましたが、それはいつもしっぱいしてきました。

しかし、流通過程において資本はプロレタリアを強制することはできません。働くことを強制できる権力はあるが、買うことを強制できる権力はないからです。流通過程におけるプロレタリアの闘争とは、いわばボイコットです。そして、そのような非暴力的で合法的な闘争に対して、資本は対抗できないのです。」

(182ページ)
「社会主義とは互酬的交換を高次元でとりかえすことにある。そしてそれは、分配的正義、つまり、再分配によって富の格差を解消することではなく、そもそも富の格差が生じないような交換システムを実現することであるのです。

第二にカントは「神の国」の実現を具体的なかたちで考えていました。諸国家がその主権を譲渡することによって成立する世界共和国、それが「神の国」なのです。カントは「永遠平和」を実現するための国際連合を提唱しました。これはあとで述べるように、たんなる平和論ではない。資本と国歌を揚棄する過程の第一歩なのです。

カントが『永遠平和のために』を書いたのは、1789年のフランス革命以後の情勢においてです。つまり、それはカントが、集権的な国家によって平等を性急に実現しようとするジャコバン主義的な恐怖政治を見たあとです。...

カントは、国家権力をにぎって強行する革命に反対したのです。」

(186ページ)
「第一に特筆すべき点は、ブルードンが経済的平等よりも自由を優先したことです。...彼が反対したのは、分配的正義なのです。それは国家による富の再分配を要求することになり、そのことが再分配する国家の権力を強化させることになる。そこで自由が犠牲にされる。...

プルードンがいう「アナルシー」(アナーキー)とは、双務的=互酬的な契約にもとづく民主主義社会のことです。アナーキーは通常、混沌や無秩序のように思われますが、プルードンによれば、国家によらない、自己統治による秩序を意味するものです。」

(188ページ)
「...そのシステムは、貧富の格差や資本−賃労働の対立関係をもたらすことがないようなものでなければならない。それは具体的にはどのようなシステムでしょうか。

第一に、それは生産者協同組合です。そこでは、全員が労働者であるとともに経営者である。ゆえに賃労働(労働力商品)は揚棄されています。第二に、代替貨幣・信用銀行などの創出です。これはいわば「貨幣の王様」を揚棄しようとするものです。プルードンによれば、真の民主主義は政治的なレベルだけでなく経済的なレベルで実現されなければならない。...

要するに、プルードンが考えたのは、国家と資本主義市場経済から自立したネットワーク空間を形成することです。」

(201ページ)
「では、一国だけの社会主義革命も、同時的世界革命もありえないとしたら、どうすればよいのでしょうか。ここで鍵となるのは、19世紀のあいだずっと無視されてきた、カントの「
世界共和国」という理念です。

これは、諸国家が主権を譲渡することによって成立するものです。カントは、その第一歩として、国際連合を構想しました。これは、諸国家をいわば「上から」抑制するものです。

社会主義は、国家に対する「下から」の革命によって実現されると考えられてきました。...同時に、国家を「上から」抑え込むシステムを形成することが不可欠なのです。

そして、そのようなシステムの形成こそ、漸進的な「同時的世界革命」であると考えてよいでしょう。私の考えでは、そのようなヴィジョンを提起した人こそカントなのです。」

(218ページ)
「マルクスが国家主義的であったことが、国家主義的な独裁体制をもたらしたのではない。むしろ、国家が簡単に死滅するだろうという見方が、それをもたらしたのだ、と。あるいは、国家をその内部だけで考える見方が、それをもたらしたのだ、と。ゆえに、われわれはこの種のアナキズムに対して警戒すべきなのです。」

(225ページ)
「では、どのように国家に対抗すればよいのでしょうか。その内部から否定していくだけでは、国家を揚棄することはできない。国家は他の国家に対して存在するからです。われわれに可能なのは、各国で軍事的主権を徐々に国際連合に譲渡するように働きかけ、それによって国際連合を強化・再編成するということです。たとえば、日本の憲法第九条における戦争放棄とは、軍事的主権を国際連合に譲渡するものです。各国でこのように主権の放棄がなされる以外に、諸国家を揚棄する方法はありません。」

以上です。
感謝して、

豊田 義信 yoshinobu000-lj(a)infoseek.jp

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posted by 風の人 at 09:31 | Comment(1) | TrackBack(0) | 一般
この記事へのコメント
その抜粋、よくわからないが、何だかいいことをいっているらしいのは、悪い頭でもよくわかった。

つまり、久方ぶりに、むつかしいものを最初から終いまで読まされた――ってわけだ。
Posted by 田中洌 at 2009年04月09日 10:44
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