2009年03月11日

どのように若者は政治から遠ざけられてきたか?

すとう信彦様、いろいろなメイリングリストの皆様

すとう様、はじめまして。
メイリングリストの皆さんにも紹介したい内容ですので、
同報メイルを失礼致します。

公立学校での教育実践、平和教育、
都教委から分限免職を受けた増田都先生のこと、
日本の民主主義教育に関連して、
すとうさんの本から、皆さんにご紹介したい箇所がありますので、
この場をお借りして抜粋させて頂きます。

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首藤信彦『政治参加で未来をまもろう』岩波ジュニア新書、2006年。
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「...1960年代に安保条約延長をめぐってのデモが激化し、
大学そして高校や中学までもその影響を受けるようになると、
政府は1969年に文部省通達を出して、学校教育の現場から、
政治教育を締め出す政策をうちだしました。
 その通達は「高等学校における政治的教養と政治活動について」
というもので、以降、高校生の政治活動は事実上、
非公認となったのです。
 (中略)
...休日にも一般人は政治活動も自由だが、生徒は心身ともに
未発達であるから政治活動への参加は制限する等々の指導や規則、
そして懲戒措置が詳細に書いてあります。
 たしかに30年以上も前の通達であるとしても、
その時代錯誤の程度、そして民主主義システムに対する無理解には
愕然とするものがあります。」(132−5ページ)

「このような69年文部省通達は、憲法や1959年に採択された
国連総会決議「児童の権利に関する宣言」の精神に反するものです。
そして何よりもいまでは、1989年に国連総会で採択された
「児童の権利に関する条約」に明らかに抵触します。
文部科学省には民主主義のシステムを理解し、児童の権利に関する条約
の精神を尊重して69年の通達を撤回することを期待します。」(137ページ)

「教育の場で、政治的中立のために特定政党名を挙げて批判しては
ならないというような、一見すると中立に思える考え方があり、
それが、現実の政治に関する教育が学校で十分に行われない
ということにつながっているようです。けれども、政治について
きちんとした教育は必要なのです。
 このような似非(えせ)中立主義というものが、教育の場に
蔓延していると日ごろ感じています。」(138ページ)

「歴史は現代の鏡であることを考えれば、日本史の授業は
現代から昔にさかのぼって行ってもおかしくないでしょう。
「いやあ、現代史などは確固とした評価が定まっていないから、
触れるのをやめよう」というのでは、日本に歴史教育がない、
大戦の反省がない、平和教育ができないと指摘されても
反論できないでしょう。政治教育や歴史教育はそれ自体、
特定の価値観にもとづく評価だからです。」(139ページ)

以上です。

関連するページのご紹介です。

すとう信彦サイト
http://www.sutoband.org/

インターバンド(すとうさんが立ち上げたNGO)
http://www.interband.org/

増田都子のホームページ
http://www.masudamiyako.org/

初めの一歩を踏み出さない?
未来は僕らの手の中プロジェクト
http://maglog.jp/miraiproject/
http://www.shonan-senkyo.net/

感謝して、


豊田 義信 yoshinobu000-lj(a)infoseek.jp

平和つむぎブログ http://heiwa0.seesaa.net/
●祝 鎌倉市平和都市宣言50周年(日本初)●
●2010年 あんぽ条約50周年改定でなく平和条約でいこ●
posted by 風の人 at 10:16 | Comment(0) | TrackBack(1) | 一般
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