2008年12月23日

天皇制を廃止して天皇家に基本的人権を

櫻井智志

*  天皇誕生日のきょう。
天皇陛下は、ご病気で健康状態を低下されていると新聞は伝えていた。美智子妃殿下
は、国際児童図書年で戦時中の山本有三や吉野源三郎の功績を讃えた知識人でもある
が、やつれも見られ、新婚のころの健康的でお美しいお姿が、その後の重圧を想わせ
る。
 雅子さまは、外交官時代のはつらつとしたお姿とは別人のように強いプレッシャー
で健康を損ねられている。

 天皇制度賛美の国民も多くいよう。だが、現実の天皇ご一家はいかにご不幸を受苦
されていらっしゃることか。

 私は天皇制廃止論者であり、かつ天皇家賛美論者である。天皇家の皆さんが、基本
的人権を享受されんことを。そのためにも天皇制という「特権」みの廃止を訴える者
である。

 象徴天皇制という憲法上の規定は、広く国民になじんでいる。護憲論の私が、天皇
制廃止を言うのは矛盾があろう。現行憲法を擁護するとともに、長期の展望として天
皇制を考える際に、まずは天皇家が基本的な人権を享受されるよう、宮内庁などの官
僚制が天皇ご一家の立場を理解し、無理無体な天皇ご一家の政治的引き回しをやめる
べきである。出産も結婚も育児も、人権擁護に基づいての配慮がなされるべきであ
る。現在の天皇制に手をつけなくとも、天皇家の幸福を擁護すべきである。

 遠い将来に、天皇家の基本的人権を遵守するために、天皇制特権の立場によるさま
ざまな弊害を今日的な時点から廃止して天皇家の苦難を減らしていくべきと考える。
天皇陛下の誕生日を御祝いするとは、そのような人権擁護の観点からなされるべきで
あり、天皇制の政治的利用など論外である。
posted by 風の人 at 11:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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