上田耕一郎さんがご逝去された。上田氏ほど人望を集めた共産党の実践家はいまい。青年時代に肺結核を長野県で療養し、東京に戻ると住民運動に携わり、地域の草の根からの声を大切にしていった。ソ連型の社会主義運動が発達した端本主義国では合わないと考え、「先進国革命」としての議会多数派による社会主義政権への道筋をあきらかにされた。参議院議員では東京地方区の革新の顔として、大いに貢献した。
議員引退後も、「憲法九条の会」を側面から応援されたことをマスコミは訃報欄で紹介されている。共産党きっての理論家でありながら、保守革新を問わず、誰からも信頼される人柄は、政治家のあるべき姿を生きて示した。与野党を問わず、このような国民の声を大切にし続ける政治家が、昨今地味な状態であることを大変残念に思う。
(櫻井 智志)
2008年10月31日
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