2008年10月16日

鳩山由紀夫氏に直談判:衆院選比例区定数の削減方針を見直して〜

昨日は、地元、松戸市に、民主党の鳩山由紀夫幹事長が衆院選の民主党立候補予定者を応援しに来るというので、彼の演説を聞きに行きました。もっとも主な目当ては、民主党が従来から主張している衆院選比例区の定数を80削減する方針を見直してもらうよう、要請することでした。

〜2人のやり取りから〜
太田:比例区定数の削減の見直しを
鳩山氏:それはマニフェストに入っています
太田:いえ、比例区定数を削減しないで、ということで…

なにしろ、鳩山氏が聴衆に名刺配りをする間の短い時間だったので、最初の話し込みはこの程度。名刺配りが一段落ついた後、要請再開。欧州と比べて日本の議員定数が少ないことを私が指摘しました。すると鳩山氏は、アメリカよりも多い、と。後で考えれば、当たり前の流れ。これでは交渉にならない。

鳩山氏は、議員の数を減らしてくれ、という要望が多いことを定数削減方針の根拠として真っ先に挙げられました。しかし、小選挙区ではなく、なぜ比例区定数の削減なのか、という論点の根拠になっていません。


行革の一貫として定数を削減するのだ、という主旨の発言を以前の報道で聞いていました。そこで、行政の無駄をチェックする議員が減ってしまうが…と指摘しましたが、反応なし。

議員数が多くても、議会が活性化しない、との自論も話されていました。しかしこれは、選挙制度のあり方とは基本的に無関係です。これもなぜ、比例区定数の削減なのか、ということに答えるものではありません。

[参照]
選挙制度とは何か
http://kaze.fm/wordpress/?p=237

私は、政党の幹部に直接会える機会はなるべく利用することにしています。この時期、各地で政党幹部が自党の衆院選立候補予定者を応援するために街頭に立っているはずですから、皆さんも、積極的に要請活動をされてはいかがでしょうか。定数削減方針を見直すよう求める要望が、まだまだ足りないと思われます。


太田光征

【関連投稿】
小選挙区制の廃止へ向けて
http://kaze.fm/wordpress/?p=215
中選挙区比例代表併用制を提案する
http://kaze.fm/wordpress/?p=164
小選挙区比例代表併用制の問題点
http://kaze.fm/wordpress/?p=220
比例区定数が100に削減された場合の衆院選比例区シミュレーション
http://kaze.fm/wordpress/?p=229
大選挙区制(中選挙区制)の問題点 〜連記投票制の落とし穴〜
http://kaze.fm/wordpress/?p=232
posted by 風の人 at 22:52 | Comment(0) | TrackBack(4) | 一般
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