来る那覇市長選挙は、地元の野党4党が平和統一候補を擁立することで、注目が集まっていますが、私は山口県知事選にも注目しています。有力候補は、現職で4選を目指す二井関成氏と、共産党が推薦する元県労連議長の福江俊喜氏と見られます。ほぼこの2氏の一騎打ちでしょう。
民主党の山口県連は、独自候補の擁立を断念し、「自主行動」する方針を決めました。様々な理由があるでしょうが、選挙方針の見解が内部で割れていることは事実のようです。「(二井氏の)実質支援を視野に現実的対応をすべきだ」とする意見もあれば、「衆院2区補選の勝利で期待が高まる中、安易な現職支援は県民への裏切り」と考える幹部もいるとのこと。[1]
連合山口はすでに二井氏の推薦を決めていますが、二井氏のスタンスなどを理由に県東部を中心に推薦反対の声が上がっているといいます。[2]
このように、民主党県連も、民主党寄りである連合山口も、一枚岩でないことは明白でしょう。私が注目するのは、今回の山口県知事選が、まさに、先の衆院山口2区補選と同じで、「消極的な野党統一候補」と与党系候補との一騎打ちになる可能性です。
山口2区補選では、民主党の平岡秀夫氏が「消極的な野党統一候補」として当選したわけですが、読売新聞の出口調査によれば、共産党支持者の実に9割が、平岡氏に投票しました。小沢一郎氏は、当選後、共産党の不破哲三氏に電話で謝意を伝えたとのことです。
小選挙区制を支持している小沢氏がそうしたお礼を伝えるというのも、面白いことですが、不破氏の返事がどんなものだったのか、興味のあるところです。私なら、謝意より、小選挙区制の廃止を約束してもらいたいものです。
そういう次第ですから、来る山口県知事選では、民主党支持者の仁義ある投票行動に関心が集まりそうです。
太田光征
小選挙区制の廃止へ向けて
http://kaze.fm/wordpress/?p=215
[1]
http://shadow.iza.ne.jp/blog/entry/600888/
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/archive/news/2008/06/02/20080602ddlk35010234000c.html
[2]
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200806150024.html
(以上は転送・転載OKです)
タグ:山口県知事選挙
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