最近、警察などによる公権力の濫用と一部メディアの偏った報道には、看過することのできないものがあります。国や企業などの都合に左右されない市民の公共善――公正な労働体系や地球環境保全など――を擁護する社会機能が危機に陥っていると思われるからです。
「公共哲学」で使われる「公共」という概念は、「公権力」という場合の「公=国家」に対立する概念で、従来の「公共」概念を、徹底的に市民の側に立って再規定したものといえます。
上記文案中、もう少し具体的な説明を加えてみます。
最近、警察などによる公権力の濫用と一部メディアの偏った報道には、看過することのできないものがあります。国や企業などの都合に左右されない市民のための公共善――“公共企業”により担保される公正な労働体系や“公共経済ルール”に則った地球環境保全など――を擁護する社会機能が危機に陥っていると思われるからです。
企業であれ、政党であれ、メディアであれ、市民の側に立ってもらう必要があるのです。
「公共事業」を国があつらえた事業ととらえる時、この公共はいわば「半公共」といえます。公=国家が公共主体である市民の統制下に入って初めて、「公共事業」といえるでしょう。
米国が伝統的に推し進めている「軍事公共事業」は、国と軍需企業と二大政党にとっての「私的事業」に過ぎません。
公共哲学における「公共」概念は、決して高尚なものではなく、そう言って隅に追いやることは、市民にとって自虐的です。
衆院選での「平和への結集」――民党連合と公共哲学(1/3)
http://video.google.com/videoplay?docid=1648976765102678947
衆院選での「平和への結集」――民党連合と公共哲学(2/3)
http://video.google.com/videoplay?docid=-4979891925996228299
衆院選での「平和への結集」――民党連合と公共哲学(3/3)
http://video.google.com/videoplay?docid=-3935972525698571450
太田光征
http://otasa.net/
【一般の最新記事】
- 敵基地攻撃能力=先制攻撃能力には反対を
- 経済安保法「基本方針案」のパブコメ(20..
- 【沖縄県知事選2022】玉城デニー氏のさ..
- ウクライナ危機:日本の国会とメディアは情..
- ウクライナ危機:安保構築の提案なき侵略戦..
- 市民運動の一環ないし前提としてのパソコン..
- 2022年名護市長選の重大な争点:旧消防..
- 2021年衆院選:比例区選挙における死票..
- 2021年衆院選:立憲民主党は比例区で自..
- 2021年衆院選:共・社への野党統一選挙..
- 2014年衆院選から2021年衆院選にか..
- 2021年衆院選:小選挙区での得票率10..
- 2021年と2017年の比例区得票率の比..
- 2021年衆院選:野党選挙共同は二大政党..
- 2021年衆院選:自・共(社)一騎打ち区..
- 2021年衆院選比例区:全国一括集計した..
- 2021年衆院選比例区:小政党の得票数を..
- 2021年衆院選:国民民主党との距離感
- 2021年衆院選:維新の比例区得票率は1..
- 2021年衆院選小選挙区における野党統一..