2008年06月21日

意見陳述全文●ストップ再処理、鎌倉市議会にて

皆様

6/19に鎌倉市議会、総務常任委員会で意見陳述した内容です。


委員に配布した資料は1ページ目に「知ってますか!六ヶ所村のこと」。
これはPeace Friend Shipの京都の女性が書いて下さったマンガ。
http://peace-one-earth.com/

2、3ページ目は「六ヶ所村・再処理いらない!消費者の会」が
送って下さったものです。
4,5ページ目は
「六ヶ所再処理工場事故はおこるのか」『原子力資料情報室通信』2008年6月号です。
6ページ目は5/30毎日新聞「日本原燃:再処理工場の試運転終了、また延期 本格稼働は9月以降に」。

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2008.6.19 鎌倉市議会 総務常任委員会 六ヶ所村再処理工場の稼働中止する意見書を求める意見陳述

1、感謝と陳述の趣旨について
初めまして、鎌倉市民の豊田義信と申します。
今日は、貴重な時間を頂き、有り難うございます。
私は、鎌倉市議会に六ヶ所村再処理工場の稼働中止の意見書を提出する様、求めます。
これは地方自治法第99条に基づいた総理大臣と経済産業大臣への意見書です。
この陳情は、私達の食と暮らしの安全を願い、書き始めました。
今日は、「なぜ青森県の再処理工場が、鎌倉市民にとって危険なのか」「市民の食の安全にどうかかわるのか」について3つのことを、意見陳述いたします。
1つは私達の食卓と食材のこと。2つ目は海のこと。3つ目は、地震や事故のことです。

2、まず食の安全についてですが、
資料の3ページ目をご覧下さい。
この絵は、青森県が工場の試運転開始前に認めた放射線の量です。
新聞やニュースの報道で、皆さんご存じだと思いますが、
試運転は2006年3月31日から始まり、放射性物質を出し続けています。
毎日150mのえんとつ(排気筒)と、沖合3kmの排水口から海へ大量に放出しています。

私は普段、なるべく地産地消をこころがけていますが、青森の食べ物を頂くこともあります。
海苔を買う時のこと。「三陸産の海苔は、放射能が入っているかもね」
またりんごをかじっていた時のこと。
「皮ごと食べたいけれど、青森のりんごだから放射能が入っているかもね」

また、青森県によると、工場周辺の米は、他の県に比べて2倍の放射線がでる米になります。
そして、魚からも、今まで検出されなかったトリチウムやプルトニウムが、検出されています。
魚だけではありません。
食糧自給率120%の青森からは、知らず知らず、出荷高全国1位のゴボウや、
昆布やわかめ、他にもあわび、なまこ、ほたての養殖やかまぼこが私達の食卓に並びます。

鎌倉の私達の食卓は青森県とつながっています。
美味しいものを安心して食べたい。
これが鎌倉市民の願いです。

2,海について
さて、海についてですが、鎌倉にとって海は大事です。
言うまでもなく、六ヶ所村と鎌倉市は、海を通じて世界とつながっています。

農作物を汚す放射性物質は、もちろん海を汚しています。
資料の2ページ、下の段をご覧下さい。

トリチウムの半減期は12年ですが、無害になるのは100〜200年以上もかかるとのことです。
トリチウムは放射線を出す水素。むずかしく言うと、水素の放射性同位体と言います。

酸素と結合して普通の水になるため、放射性物質として除去できずに、流されています。
水が放射能をもってしまうことになります。

青森県の発表によると、昨年、再処理工場に近いおぶちぬま尾駮沼と近隣の海で捕れたヒラメから、
トリチウムが検出された、と青森県が公表しています。東奥日報、2007年10月12日

山に積もったトリチウム雪が、春の雪解けで、付近住民の飲み水となっています。

何と原発の5000倍のトリチウム水が、再処理工場から海へ、流されています。
トリチウムは、呼吸だけでなく、皮膚からも取り入れられます。
トリチウム水を飲ませたマウスは、ガンが多発し、早死にするという実験データがあります。

次に、プルトニウム239の半減期は2万4千年。
プルトニウムは、循環せず、海底にたまります。
プルトニウムは毒物の中でも最悪で、「角砂糖5個分で日本が全滅」と言われています。

放射線の恐ろしいところは、受けた量だけ影響があるということです。
しかし、その影響はすぐにはでてきません。
微量でも危険な放射能であるのに、体に異変がすぐに出ないこと、
因果関係を特定することが困難なことは原子力を推進する人々にとって
本当に都合がよいのです。

海に流されたプルトニウムは、気泡になり、その気泡が波にのってはじけ、
それを吸い込んだ肺で、内部被爆が起こります。

海水浴場のある鎌倉でも、人ごとではありません。

さらに、子どもは大人の10倍、胎児は100倍もの影響があるというように、
その危険性は幼い子どもほど高いのです。
原発と再処理工場周辺の子ども達にとって、これほど残酷な工場はありません。

そしてまた、鎌倉市のこどもたちにとっても驚異です。
私達の7世代後の人類にとっても、人ごとではありません。
微量でも被害を受け、静かにガンとなっていく低線量の被爆。
放射線の影響は一生続く、と被爆者の方々がはっきり示しています。

3,次に、地震と今までの事故のことを述べたいと思います。
資料6ページの新聞記事をご覧下さい。
5/30毎日新聞「日本原燃:再処理工場の試運転終了、また延期 本格稼働は9月以降に」

この4段落目を読みます。
「…今月に入り、東洋大の渡辺満久教授らの研究グループが、核燃料サイクル施設の直下に
マグニチュード8級(クラス)の大地震を引き起こす可能性のある活断層があると指摘。」

このニュースは、中国の四川大地震の後に報道されました。
そして、6月14日朝の岩手・宮城内陸地震で、震度6の地震。

この地震で、東京電力の福島第二原発では、燃料プールから水が飛散したとのこと。
また、東北電力の宮城県・女川原発では、水を供給するポンプが停止しました。

岩手の地震では、活断層の直下で4022ガルが計測されました。
再処理工場の規制課に確認したところ、工場の規制値は450ガルです。

再処理工場は毎年数回、事故や故障、偽造を起こしています。
資料4ページ目をご覧下さい。
 図2 六ヶ所村再処理工場の工程概要とおもな事故・故障
上澤千尋「六ヶ所再処理工場事故はおこるのか」『原子力資料情報室通信』2008.6.1、12ページ。

毎年事故が起きていることがわかります。
設計、建設、試運転と進むにつれて、工場ではさまざまな事故・故障・トラブルが報告されています。

次に、資料5ページの日本地図をご覧下さい。
出典は4ページと同様、原子力資料情報室通信です。
 図1 使用済み燃料貯蔵プールに航空機が墜落した場合の災害評価例
上澤千尋、同、11ページ。

「万が一の事故では数百人の規模の犠牲者をだすかもしれない」という要件で
許可が下りている六ヶ所村再処理工場ですが、とてもそんな程度でおさまるとはおもえません。
いったん事故がおこればもとの環境を取り戻すことは永久に不可能です。
これをうけいれるかどうか決めるのは、わたしたちひとりひとりのはずです。(同、13ページ)

私達はチェルノブイリが今、どうなっているのかを知っているはずです。

4,まとめ
再処理工場のことは、日本のことだけでなく、地球のことを考える必要のある課題です。
これは主権者として、他国への責任を考える上でも重要です。
私も人間として、私達と私達の子孫のために、美しい自然環境を残したいです。
これは基本的人権の尊重にかかわることです。

「鎌倉の歴史的遺産と自然及び生活環境を破壊から守り、責任をもってこれを後世に伝えます。」
これが鎌倉市民憲章の3番目です。
私達はこれからの人類と地球に、美しい自然環境を残せる、そんな暮らしをしていきたい。
市民の健康と安全の為、代表者である議員の皆様に、意見書の提出を決議して頂きたい。

私は主権者として、鎌倉市民として、鎌倉市議会の議会制民主主義に期待します。
以上です。
ありがとうございました。

●以下は陳述には用いなかったメモ●
2006年3月31日に日本原燃は六ヶ所村に隣接する三沢市など合計5市町村と
アクティブ試験についての安全協定を締結し、アクティブ試験(試運転)は同日中に開始されました。

このアクティブ試験では、使用済み核燃料、年間430tを使って試験しています。
これが本稼働になると、年間800tを使うことになります。

資料2ページをご覧下さい。
再処理工場は1日で原発365基分以上の放射能をだすことがわかります。
再処理工場の1日平均958テラベクレルという値は、
本格稼働した場合の想定値です。原発の1年平均925テラベクレルよりも高い値です。

また、余談ですが、水素爆弾は二重水素と三重水素を核融合させた爆弾とのことで、
トリチウムは水素爆弾の燃料になります。
水はH2Oですが、トリチウム水はT2Oです。


地方自治法、第99条 を読ませて頂きます。
「普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる。」

何万年も、循環しない物質。そういうものを毎日大量に、流し続けている工場。
「この宇宙の中で、循環していないものはすべて間違っている...」赤峰勝人『ニンジンから宇宙へ』230ページ。

以上

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豊田 義信 yoshinobu000-lj(a)infoseek.jp
●祝 鎌倉市平和都市宣言50周年(日本初)●
●2010年 あんぽ条約50周年改定でなく平和条約でいこ●

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鎌倉平和都市宣言と市民憲章 http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kids/jh/kjh121.htm
ストップ再処理工場・意見広告の会 http://www.iken-k.com/
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posted by 風の人 at 07:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 一般
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