パレスチナ人のムハンマド・タミミ君が2018年、15歳の時、ナビサレ村で反占領のデモをしていたところ、イスラエル兵によってゴム被覆金属弾で頭部を打たれました。彼は頭蓋骨の一部を再構築する手術を待っている間に、自宅から誘拐され、「捜査」のために連れて行かれました。イスラエルは、彼の怪我が自転車事故の結果であることを「自白」させたのです。
【2018年事件の経緯】
イスラエル軍によるパレスチナ人児童の拘禁が急増:アヘド・タミミらの解放を求める国際署名運動のお知らせと署名のお願い
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/456449550.html
そしてまた今度、2022年6月9日、彼は再び頭部をスポンジ弾で撃たれました。手術を受け、今も入院中です。
【入院中のムハンマド・タミミ君の写真】
B'Tselem בצלם
https://www.facebook.com/btselem/posts/pfbid0K53sRmDcT446uAjDcY5XLKUwxbps8VCzs4qqLFgfDVB94XJw7QJQ67u26H5hwR3El
彼が最初に打たれた直後、当時16歳のいとこであるアヘド・タミミさんが、自宅に侵入しようとしたイスラエル兵を平手打ちし、その動画が広まり、有名になりました。彼女はその後、イスラエル軍の刑務所に拘禁されることになったわけですが、現在は解放されています。
彼女の拘禁をきっかけに、数百人の被拘禁パレスチナ人児童を解放するための署名運動が立ち上がりました。この署名は今でも有効です。まだの方はぜひ署名をしてください。
【署名】Avaaz - アヘド・タミミさんの釈放を(現在は解放されたが、多くの児童がイスラエル軍に拘束されているため、署名継続中)
https://secure.avaaz.org/campaign/jp/free_ahed_global_loc/
【英語版】Avaaz - Free Ahed Tamimi "We demand that Ahed and all Palestinian children are released from Israeli prisons now."
https://secure.avaaz.org/campaign/en/free_ahed/
パレスチナの悲劇を目撃し続けるだけではイスラエルによる占領を終わらせることができません。日本国憲法は全人民の平和的生存権などの理念を全力で達成するという国際的人権運動を宣言しています。
署名はそのための有効な手段です。パレスチナでは年に約300人がイスラエルによって殺害されています。機会あるごとに年300筆を上回る速度でこの署名を積み上げていきましょう。残念ながら現在は1日1筆に遠く及ばない速度に落ちています。
日本国憲法を実践して日本国憲法に誇りを持てるようになれば、おのずと改憲は遠のきます。
太田光征